慢性GVHD について
造血幹細胞移植とは
造血幹細胞とは
造血幹細胞は、自分自身を複製する能力(自己複製能)と、複数の血球系統に分化する能力(多分化能)を兼ね備えています。血液中の白血球(好中球やリンパ球など)、赤血球、血小板を作り出します。
造血幹細胞移植とは
造血幹細胞移植は、血を作る能力(造血機能)に異常をきたし正常な血液細胞を作ることができなくなった患者さんに、ドナーやあらかじめ採取しておいた患者さん本人の造血幹細胞を移植して正常な造血機能を取り戻す治療法です。
造血幹細胞移植の種類
造血幹細胞移植は、細胞の由来により自家移植と同種移植に分けられます。また、採取部位により骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植に分けられます。
生着と拒絶
同種移植において、移植されたドナーの造血幹細胞が患者さんの骨髄に定着し、ドナー由来の造血が認められるようになった状態を「生着」と呼びます。一方、移植されたドナー由来の造血幹細胞が、残存していた患者さん由来の免疫担当細胞(リンパ球)に非自己と認識され、排除されてしまうことを「拒絶」といいます。