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慢性GVHD について

慢性GVHD治療について

慢性GVHD治療の分類

慢性GVHDの治療は、全身療法および局所療法・支持療法に分けられます。全身療法には最初に行われる一次治療と、一次治療に抵抗性を示す(効果が弱い)場合に行われる二次治療があります。局所療法・支持療法は、全身療法の補助的な役割をもち、病変部位や症状ごとに治療を行います。

慢性GVHDの治療

慢性GVHDの治療 慢性GVHDの治療
慢性GVHDの一次治療について

慢性GVHDの標準的な一次治療は発症時の状況により異なりますが、ステロイド剤もしくはカルシニューリン阻害剤が中心となります。

慢性GVHDの一次治療について 慢性GVHDの一次治療について
慢性GVHDの二次治療について

二次治療の開始時期は、患者さんの重症度や想定される副作用などにより総合的に判断します。
慢性GVHDの二次治療の標準的な治療法は確立していないため、原則、医師の経験、お薬の副作用や合併症の状態などに基づいて選択され、「有効なものを継続する」こととなっています。

慢性GVHDの局所療法・支持療法について

局所療法・支持療法は、病変部位や症状ごとに、さまざまな治療法が存在します。

皮 膚

皮膚症状により、ステロイド剤などの軟膏を使用することがあります。また、硬化性病変には、伸展運動やマッサージなどのリハビリテーションも有効な場合があります。

口 腔

口の中の乾燥に対して、保湿成分を含んだリンスやジェル、唾液の分泌を助けるお薬などで対処します。口の中の痛みには痛み止めの軟膏やステロイド剤などを使用します。刺激の少ない歯磨き粉や柔らかい毛の歯ブラシなどを用いましょう。

症状に応じて点眼液、眼軟膏、眼の乾燥を防ぐ器具などが使われることがあります。

気管支拡張剤、吸入用ステロイド剤などのお薬を用います。また、呼吸筋リハビリも有効な場合があります。感染を繰り返すことで肺の機能は低下していくので、感染予防をしっかりとすることも重要です。