WM/LPL について
治療の種類
化学療法とは
- ・がん細胞の増殖をおさえる治療法です。
- ・アルキル化剤やプリンアナログと呼ばれる薬剤があります。
- ・ただし、正常な細胞も攻撃してしまうため、さまざまな副作用があらわれることがあります。
分子標的薬とは
- ・がん細胞の内外にあるタンパク質を選択的に阻害することで、
がん細胞を集中的に攻撃する治療法です。 - ・体の免疫システムである抗体がもつ、特定の異物(抗原)を体内から排除する働きを利用した治療法として、抗体医薬品と呼ばれる注射薬や、低分子化合物と呼ばれる飲み薬などがあります。
- ・正常な細胞に害を及ぼすことが比較的少ない治療法ですが、分子標的薬に特有の副作用があらわれることがあります。
イムブルビカ®は「分子標的薬」に分類され、毎日飲み続けるタイプのお薬です。
①未治療のWM/LPL
治療を必要とする症状がある場合には、治療を行います。
● 血漿交換
過粘稠度症候群がある場合や、血液中のIgM値が高い(マクログロブリンが多い)場合に行います。これは人工透析と同じような機械を使って、Mタンパクを機械的に取り除く治療法です。
● 薬物療法
年齢や合併症、リスク因子などを考慮し、総合的に判断したうえで行います。
無症候性の患者さんは、無治療経過観察が一般的に行われます。
②再発・難治性のWM/LPL
再発した、あるいは初回治療の効果が十分でなかった場合(難治性)には、救援化学療法を行います。
<主な救援化学療法>
● 初回治療で効果がなかった場合や、初回治療後1~2年以内といった
早期に再治療が必要になった場合:初回治療と別の治療法
早期に再治療が必要になった場合:初回治療と別の治療法
● 初回治療後1~2年以降に再発した場合:初回治療と同じ治療法
- ※ 実際は、年数以外にも、化学療法レジメンの毒性プロファイルと患者さんの合併症なども考慮し、患者さんに合った治療を行います。
造血器腫瘍診療ガイドライン
2023年版 アルゴリズム
2023年版 アルゴリズム
- 日本血液学会 編: 造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版, 金原出版: 2023.