WM/LPL について
WM/LPLの主な症状
WM/LPLは、がん化した細胞が骨髄からリンパ節や末梢血、肝臓、脾臓 などへ浸潤したりと、全身に広がっていく場合がほとんどです。
WM/LPLの症状は、大きく4つに分けられます。
骨髄でがん化した細胞がたくさん増えたことにより、正常な血液細胞をつくることができなくなってしまいます。
感染症(肺炎など)にかかりやすくなります。
貧血になります[症状:めまい、立ちくらみ、頭痛、だるさ(全身倦怠感)、息苦しさなど]。
- ※ 心臓は心拍数を、肺は呼吸回数を増やして、足りなくなった酸素を懸命に取り込もうとするため、心臓と肺にいつも以上に負担がかかり、心不全になることもあります。心臓から全身に十分な血液を送れなくなり、全身の血液が心臓に戻らなくなるため、全身がむくんだり、肺に水がたまることがあります。
命を脅かす出血[脳出血、消化管(胃・十二指腸からの)出血、肺出血など]を引き起こす可能性があります。
悪性リンパ腫などでみられる発熱、寝汗やだるさ、体重減少などの全身的な症状を引き起こす可能性があります。
(かねんちゅうどしょうこうぐん)
血液中を大量につくられた異常なIgMが流れることで、血液がどろどろし、血液の流れが滞り、さまざまな臓器に異常をもたらす状態をいいます。脳への血流が悪くなると、もの忘れなどの認知症に似た症状を起こしたり、さらに進行すると、意識がなくなったり、昏睡状態に陥る命を脅かす重篤な状態になります。 異常なIgMに血小板や凝固因子などが結合すると、血を固める機能が低下し、眼底出血などを引き起こすことがあります。
異常なIgMと赤血球が結合することで、赤血球を溶かしてしまいます。特に寒い冬などに、鼻や手足の指などで溶血が進むと貧血が進行します。
細い神経などにIgMが結合することで、しびれや感覚が鈍くなることがあります。
中枢神経系(脳、脊髄)に腫瘍が浸潤したり、IgMが組織に沈着したりすることで、めまいや頭痛、難聴、ものが二重に見える(複視)などを引き起こすことがまれにあります。