イムブルビカ^®の働き

異常なBリンパ球（B細胞）の増殖をおさえ、臓器に集まったり、くっついたりして腫れを引き起こすことを妨げます。
イムブルビカ^®は分子標的薬のひとつであり、WM/LPLで異常なリンパ球（B細胞）などのがん化した細胞の増殖や、リンパ節または臓器にB細胞を移動させる信号を仲介するブルトン型チロシンキナーゼという酵素（タンパク質）を選択的に阻害することで、がんの増殖を防ぎます。

WM/LPLでは、細胞内で「異常な信号」がたくさん出てしまい、異常なリンパ球（B細胞）、リンパ形質細胞、形質細胞すべてが体の中で増え続けます。これらのがん化した細胞は、正常なB細胞と同じように、骨髄中からリンパ節や肝臓、脾臓などの臓器に集まるため、これらの臓器が腫れていきます。さらに、異常なリンパ形質細胞が異常なIgMを大量につくるため、血液中の異常なIgM量が増加します。
イムブルビカ^®は、ブルトン型チロシンキナーゼの働きを妨げ「異常な信号」を遮断することで、がん化した細胞が増殖するのを防ぎ、異常なIgMの 産生や、がん化した細胞のリンパ節や肝臓、脾臓などの臓器への移動を防ぎます。