イムブルビカ®の
副作用について
特に注意が必要な副作用
イムブルビカ®の服用時には下記のような副作用に注意してください。
このような症状がみられた場合は、重大な副作用であることもありますので、放置せず、次の診察を待たずに早めに医師、薬剤師に相談してください。
感染症
体内に入った細菌を殺す重要な働きをする白血球や好中球が減ることで、細菌に対する抵抗力が弱くなり感染症(上気道感染、副鼻腔炎、肺炎、尿路感染、敗血症、結核の再活性化など)にかかることがあります。
突然の高熱、寒気がする、咳、痰が出る、風邪のような症状(鼻水が出る)、体がだるいなど
服用中は外出時にはマスクをする、外出後は手洗いやうがいをするなど、細菌の侵入を防ぐよう心がけましょう。
出血
血液を固める血小板が減少したり、血小板の働きが低下すると、出血が起こりやすくなったり、血が止まりにくくなります。
次にあてはまる方は、出血するリスクが増加する可能性があります。
・血液を固まらせる働きをおさえるお薬との併用
・イムブルビカ®との併用に注意する必要があるお薬や食品の併用
・高齢(65歳以上)
・ イムブルビカ®投与前のリンパ球数の増加(100x109/L以上)、血小板数の減少(100x109/L以下)、血液を固まらせる働きの異常(血小板凝集能低下、第Ⅷ凝固因子低値およびフォン・ヴィルブランド因子活性低下)、出血、高脂血症、精神神経疾患、大きな事故やけがの既往
手足のあざや点状の内出血ができやすい、出血しやすい(歯ぐきの出血・鼻血・血尿・血便)など
出血リスクのある方はイムブルビカ®服用前に医師に相談し、服用中には出血がないか注意してください。また、生活の中で体をぶつけたり、外傷や打撲をしないように注意しましょう。
眼障害
下記のような眼の症状があらわれることがあります。
眼が霞む・乾燥する、涙が増える、
眼の痛み・かゆみ、視力低下など
このような症状がみられたら、医師、看護師、薬剤師に相談し、眼科を受診するなどしましょう。
不整脈
心房細動などの不整脈に関連した症状があらわれることがあります。
動悸がする、めまいがする、ふらつく、
失神するなど
このような症状がみられたら、医師、看護師、薬剤師に相談し、心電図検査を受けるなどしましょう。
腫瘍崩壊症候群
がん細胞が大量に壊されることで体内の尿酸が増えたり、血液が酸性になったり、腎臓からの尿の産生が減少したりすることがあります。
腎不全にかかったことがある方や大きなリンパ節の腫れがある方でリスクが増加する可能性があります。
服薬後(72時間以内)の下痢、嘔吐、脱力感、しびれ感、筋肉のけいれん、尿量の減少など
水分補給により予防できる可能性がありますので、まずは水分を十分にとることが大切です。また、高尿酸血症のお薬で予防することもあります。服用直後に尿の量が減ったと感じたら、医師、看護師、薬剤師に相談しましょう。
過敏症
過敏症というアレルギーのような症状があらわれることがあります。
皮膚のかゆみ、蕁麻疹、声がかすれる、
くしゃみが出るなど
このような症状がみられたら医師、看護師、薬剤師に相談しましょう。
また、投与後5~30分以内で急激な皮膚の異常や息苦しさ、意識がもうろうとするなどの症状がみられた場合は、救急車などを利用してすみやかに医療機関を受診してください。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
風邪のような症状の後に、皮膚や粘膜、眼にアレルギーのような症状が報告されています。
38℃以上の発熱、眼・口・喉・泌尿器などの粘膜の炎症や痛み、赤い発疹
このような症状がみられたら、すぐに医師、看護師、薬剤師に連絡してください。
間質性肺疾患
お薬によって引き起こされる肺炎が報告されています。
発熱、呼吸困難(息切れ)、
痰がからまない乾いた咳など
このような症状がみられたら、すぐに医師、看護師、薬剤師に連絡してください。